だれもが住み慣れた地域でいつまでも笑顔で暮らせるために、人口減少に対応した新たな地域のしくみづくりに取り組み、地域の未来に希望の持てる安心のコミュニティづくりを目的としています。

人口減少により失われる地域の機能を補完するため、地域拠点を核とした新たな地域のしくみづくりに取り組むことで、地域課題を地域住民が主体的に解決することで、持続可能な地域コミュニティの実現に取り組んでいる。
主な取り組みとして、ミニスーパー機能による買い物の場の確保，高齢者の見守りや生活支援を兼ねた移動販売事業，交流スペースの運営によるコミュニティの創出，笑顔で年を重ねるための介護予防の取り組み，ICTを活用したまちづくりの取り組みなどがあげられる。

私たちの住む地域は、山口県の中山間地域に位置し過疎高齢化の進む農村地域であり、農業後継者の課題をはじめ買い物、交通、空き家など地域課題が山積している。
また、全国的な少子化の中、子育て世代が働く場を求めて地域外に転出し地域から子供の声が失われようとしている。これからの10年を考えたとき、地域内で支えられる者と支える者のバランスがさらに悪化し、地域の支えあいのしくみは成り立たず、その不安から地域の外に居住地を移す高齢者も多くなると考えられる。
高度成長から人口増加の時代、人々は都会に憧れ、チャンスを求めて田舎を出て行った。しかし今では故郷に帰りたくても仕事がなくて帰れない、安心して生活できる仕組みがないから出ていかざるを得ないというのが田舎の現状ではないだろうか。
「親も住んでいる」、「子供時代に慣れ親しんだコミュニティもある」、そんな故郷にいつか帰って暮らしたい。
現在地域に現れる多くの課題は、地方の危機（ピンチ）ではなく、解題解決による新たな地域創生の息吹（チャンス）だととらえ取り組みを進めることで、様々な世代の方が故郷へ希望を抱くことができれば、地方再生につながる人口循環のムーブメントが起こることを信じている。