SEEDきょうと

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~摂食障害からの回復のために、手を取り合ってできること全てを~ 地域で摂食障害者とその家族を支援するための活動を行っています。当事者の方が安心して通える女性専用の就労継続支援B型事業所「プティパ」、通所が難しい方でも在宅で支援を受けられる訪問看護ステーション「らぐれーぬ」を運営しています。 その他にも、ご家族向けの「きょうと摂食障害家族教室」や支援者向け講習会、市民向け講演会も開催しています。

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女性専用就労継続支援B型事業所「プティパ」

事業の目的

プティパは、摂食障害をはじめとする精神疾患をもつ女性が安心して社会への一歩を踏み出し、自分らしい生き方ができるようサポートしたいという思いで、2013年から活動を始めました。

「ここにいてもいいんだ」とホッと安心できる空間でありたいと思っています。

また、人とつながりを持ちながら様々な活動をすることで自分の新たな一面に気づくこともあるかもしれません。それらをみつめながら、一緒に成長していきたいと考えています。

プティパであなたらしい一歩を私たちと共に歩んでみませんか?

http://petitpas.seedkyoto.net/

これまでの活動

「ワーク」 ~”はたらく”ことを通じてなりたい自分をめざす~

プティパでは主にガラス製品、水引製品、布製品、陶芸製品を作製し、手づくり市やネットショップなどで販売しています。その他、事務作業もあります。チャレンジをする中でさまざまな気づきがあります。

◆令和元年度の主な出展先 ◆ 梅小路公園手づくり市、門前町いちろく市、医療機関秋まつり

◆プティパネットショップURL ◆ https://petitpas.shopselect.net


「フリー」 ~自分の居場所をつくる~

プティパには作業をするスペースの他に、ゆったりくつろぐためのスペースもあります。ここでメンバーさん同士のおしゃべりや、ゴロリと横になって自分の時間を過ごしたり、休憩をとる練習をする等、その日の気分や調子に合わせて過ごせます。

「ここにいてもいいんだ」とホッと安心できる空間を目指しています。


「話す・学ぶ」 ~自分を知る・社会とつながる~

さまざまなプログラムや個別相談で自分のことを知り、人との付き合い方を学んでいきます。

◆トーク◆  病気や生活の困りごと、生き方について等、メンバー同士で語り合います。

◆勉強会◆  対人関係やストレス対処、生活知識等について学びます。

◆個別相談◆ 担当スタッフと一緒に相談しながら、自分との付き合い方や自分らしい生き方を見つけていきます。


上記の他に、プティパを皆が過ごしやすい場所にするためのルールについて話し合う「プティパミーティング」、主に新製品や販売に関して話し合う「ワークミーティング」、講師の先生に陶芸技法を学ぶ「陶芸教室」、行き先を皆で相談して決め外出する「おでかけプティパ」といったプログラムがあります。

プティパのプログラムについてはさらに充実し、活動の幅も広がってきております。毎週開催している「ワークミーティング」では、商品の開発や品質の向上について話し合いを行うことで、活動参加への意欲も高まり、今年度はほぼ毎月、手づくり市等の販売会に出展するようになりました。

また、利用者の声から生まれた活動として、これまで病気や生きづらさがあり、やりたかったけれどできなかったことを、皆で協力し合って叶えようという思いから、「みんなの夢を叶えようプロジェクト」を2020年12月より始動することになりました。第一弾として、体育祭を開催することになり、現在は実行委員会を発足し準備を進めているところです。さらに今年度からは、利用者やスタッフが講師になり、それぞれが持っている知識や知恵を分かち合う学びの場として、「みんなのカルチャースクール」略して「みんカル」というプログラムも開始する予定です。今後も利用者の声を大切にしながら、お互いが自分らしくいられる居場所を育んでいきたいと思っております。

なお、これまでBMI 12以上を通所条件としておりましたが、令和元年度から身体的な安全を確保する観点から、通所可能BMIを14以上に変更するとともに、BMI 15以上を参加条件としていたトークや外出プログラム等はBMI 14以上の方でも参加できるようになりました。


令和2年度は、新型コロナウィルス感染防止対策として、プログラムや個別相談にオンラインミーティングツールを取り入れたり、商品作製やPCを使った事務作業等のワークをご自宅でしていただくこともありましたが、陶芸教室やおでかけプティパ等、一部のプログラムについては、感染状況の拡大を踏まえ、休止することもありました。

プティパの商品ラインナップについては、感染防止対策に関わるグッズとして、一つ一つ丁寧に縫製した布マスクやマスクカバー、プティパらしくガラスを使ったマスクチャームや、水引きを使ったマスクフック等の商品も新たに作製しました。

また、一時期、感染防止のための衛生用品が品薄になり、医療や福祉の現場が困っているとの声を受け、医療用のポリガウン作製についてもご依頼いただき、医療機関や福祉施設に納品しました。

普段の活動では、手洗い・手指の消毒の徹底、ソーシャルディスタンスの確保、アクリルボードの設置など、皆で協力しながら感染予防に努めました。感染予防を徹底しつつも、ユーモアをもちながら現状を乗り切ることも大切にしたいという考えのもと、昼食時に黙食する際のツールとして、面白いイラストや写真を貼って作製した「今しゃべれません」という主旨のうちわを使うこともありました。また、家にいる時間が増えるなかでも、プティパとの繋がりを感じながら少しでも前向きに生活していけたらという思いから、家で制作された作品等をプティパに展示するという、「おうちでこんなんして展」を企画し、令和3年度から開催しております。今後も時にはユーモアも大切にしながら、皆で意見を出し合いつつ、一歩ずつ歩みを進めていきたいと思います。

これまでの事業成果

平成30年4月より就労継続支援B型事業所「プティパ」を開設し、今年度は3年目となりました。

平成30年度開設当初の4月は、収益の指標となる月間の延べ利用者数は61人でしたが、その後順調に増加し、10月に173人とピークを記録して運営上も黒字となりました。しかし冬季は体調を崩される方も多く、平成31年3月は112人まで利用者数が低下しました。平成30年度の延べ利用者数は1,398人でした。

令和元年度も同様に夏場は利用者が多く、冬場は低下するという傾向はあるものの、年間の延べ利用者数は1,736人と前年度と比べておよそ1.25倍に増加しました。

令和2年度は新型コロナウイルス感染症が拡大したことをうけ、感染防止対策として4月から在宅での就労支援(在宅活動)を開始しました。それにより今まで通所での利用につながらなかった方も、スタッフと連絡をとりながら在宅で活動をされたり、オンラインミーティングツールを用いてプログラムに参加することができるようになられ、年間延べ利用者数は2,688人に増加しました。感染防止の観点から、実際に顔を合わせての活動については人数制限などを設けており、皆で自由に集うことができなくなる等、残念な面もありますが、在宅活動という新しい選択肢によって、より多くの利用者の方に自分に合った形でご利用いただけるようになったことは良い点でした。

その他の事業