あなたの寄付で平和を願うひとびとが集い、心と物と夢が行き交う市場・PEACEMARKET・のせ
毎年5月にPEACEMARKET・のせを開催。 平和を耕す50店舗以上のフリーマーケット 民族料理をふくむ屋台 地元豊中高校能勢分校の高校生が地域電源事業化など能勢の未来を発信・提案する グラスルーツな音楽・舞踊
「孫や次の世代に戦争のない平和な世界を残したい!!」と切実に願う、一人の高齢者の呼びかけを受け止め、わたしたちは2016年から心と物が行き交う市場(いちば)・出会いと語らいの場「PEACE MARKET・のせ」を開いてきました。
誰もが平和と人権の世紀と願った21世紀も20年目に入ろうとする今、世界各地で鳴りやまぬ銃声のもと無数の命が奪われ、数多くの人々が理不尽な暴力と貧困にさらされています。
それは遠い国の出来事ではなく、わたしたちの足元では格差社会の下で取り残される不安におびえるひと、介護の手立ても移動手段もなく外に出られないひと、心の疲れから家に閉じこもるひと、そして7人に1人の子どもが貧困にあえぎ、1年に2万人が命を絶つ厳しい現実があります。
2015年9月に国連総会においてSDGs(持続可能な開発目標) が採択され、気候変動などの環境対策、貧困や飢餓の撲滅、ジェンダー平等など2030年までに達成すべき17のゴールで構成される全世界共通の目標としました。また国連は2019年からの10年を国連「家族農業の10年」と定め、加盟国及び関係機関等に対し、食料安全保障確保と貧困・飢餓撲滅に大きな役割を果たしている家族農業に係る施策の推進・知見の共有等を求めています。
1平和を耕す里山フリーマーケット
広く出店を呼びかける50店舗のフリーマーケットは、平和を願い、持続可能な地域をめざす出店者、地元の家族農家などのご協力で多彩な「もの」たちが賑わい、出店者と来場者との出会いの場を生み出します。
野外の一部では主にアジアの民族料理の屋台コーナーがあります。
2.高校生が発信、提案する能勢の未来・「のせ未来Cafe)」(仮称)
SDGs(持続可能な開発目標)、国連「家族農業の10年」を視野に入れ、地元能勢高校の生徒さんたちと地元周辺の住民との対話・協働を通じて国際交流と持続可能な自立経済を提案します。
昨年はドイツのシュタットベルケ(町の事業)に学ぶ持続可能な地域づくりと地域電源事業の可能性について、周辺住民との対話集会が実現しました。
今年は昨年に能勢高校の生徒さんたちと能勢町長及び行政職員がドイツのブリロン市を訪問し、シュタットベルケの実際を視察した報告と、能勢高校生、能勢町住民、町行政との協働による地域電源事業を進めるプロセスを提案、議論します。
3.野外ステージ、ロビーステージでは里山能勢の地域にこだわり、大地に根付いたグラスルーツな音楽と舞踊・パフォーマンスで活躍するミュージシャン、アーティストたちが次々と登場します。また、ロビーステージでは研修室での能勢高校生と住民・参加者との対話の報告と、地域電源事業をはじめとする持続可能な里山の資源開発に向けて、能勢高校生からの提案が発表されます。
催しの最後は出演ミュージシャンと参加者有志で「ピースマーケット音頭」を歌い、踊ります。ピースマーケツト・のせ実行委員長の清洲辰也さん(97歳)が、学徒出陣から南方軍参加、捕虜生活を経て帰国、焼け野原の中に立ち、「2度と戦争をしてはいけない」と誓った想いを作詞し、実行委員会のメンバーが作曲し、振り付けしました。
この催しを通して大阪最北部の地・能勢からの小さな声ではありますが、日本の周辺はもとより世界各地の軍拡競争が噴出する今こそ能勢町民や町外の人々との交流を深め、わたしたちと未来を担う子どもたちのために、話し合いによる平和と助け合いによる地域コミュニティーの再生、多民族共生の道を探したいと思います。
2016年 PEACEMARKET・のせ2016 開催 1200名
2017年 PEACEMARKET・のせ2017 開催 700名
2018年 PEACEMARKET・のせ2018 開催 900名
2019年 PEACEMARKET・のせ2019 開催 800名
能勢町は里山に囲まれ田畑が多く、年々人口が減ってきています。会場の淨るりシアターの交通アクセスも悪く、能勢電鉄の最寄り駅からもバスが一時間に一本もない状態で、車でなければなかなか来れないのが現状です。
その中で、住民が主催する催しとしては異例の参加人数と評価されています。
能勢町内をはじめ、豊能町、猪名川町、川西市、池田市、箕面市、豊中市などの近隣地域の他、大阪市内や京都府亀岡市からの参加者もいて、この地域の5月の風物詩となりつつあります。
武力によらず話し合いによる平和を望む当該地域の方々からは、このお祭りに参加することでその願いを表したいと言ってくださったり、地域のひきこもりがちの高齢者からはバスに乗らずに歩いて参加できるお祭りとして楽しみにして下さっています。
また、地元豊中高校分校の生徒さんたちが発信する能勢の未来に期待を寄せて、能勢町と住民も加わった協働事業の実現に向けた活動も進めています。