D×P(ディーピー)

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不登校・中退・家庭内不和・経済的困難・いじめ・虐待・進路未定・無業などによって、いくつかの安心できる場や所属先を失ったときに起こる「若者の孤立」を防ぐために活動しています。若者がどんな境遇にあったとしても自分の未来に希望を持てる社会の構造を目指して、 オンライン相談事業(ユキサキチャット事業)と大阪ミナミのユースセンター事業を行なっています。

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ユースセンター

事業の目的

居場所を求める若者が集まる、大阪ミナミの「グリ下(道頓堀のグリコ看板下)」から徒歩5分の場所で、ユースセンターを開所しています。ごはんを食べたり、ゆっくりしたり、仮眠をとったりと安全に過ごせる空間をつくっています。

繁華街にたどり着く若者はこれまで複数の大人との関わりで傷つき、福祉や医療などの既存の支援につながるハードルが高くなっています。しかし、本人だけではどうにもならない環境に置かれていることも多いです。

ユースセンターを開けていない日は、個別面談をしたり、医療機関や自治体の窓口に付き添う同行支援をして、本人の望む状態に進めるよう一緒に考えていきます。

D×Pのユースセンターが目指すのは「繁華街に新しいセーフティネットをつくる」こと。ユースセンターが中継地となって、世の中にある多様な社会的資源につながり、若者ひとりひとりが自分なりに生きていけるような環境をつくります。

これまでの活動

D×Pは、2012年から通信制高校や定時制高校で10代と関わってきました。2018年からは全国の若者がLINEで相談ができる「ユキサキチャット」を開始。対象年齢も25歳まで拡大し、親に頼れず孤立する若者や、経済的に困窮する若者とたくさん出会ってきました。


その中で繁華街に集まる若者の存在を知る機会がありました。繁華街には、家庭や学校などに居場所がなく孤立する若者がSNSを介してつながり、集まっています。また虐待やDVなどから逃れ、繁華街で過ごす若者もいます。大阪ではグリ下(グリコ看板下)に若者が集まっている様子がありました。


そのためD×Pではグリ下付近で、2022年8月から若者が無料で使えるフリーカフェ事業をスタートしました。若者が集まる場所にテントを立て、お菓子や飲み物、生理用品やコンドーム等の無料配布を行ないながら、若者と対話し、つながりをつくってきました。


テントでの活動の課題は、屋外での活動のため天候や気温によってはテント内で過ごすことが厳しい状況でした。また、個別の相談など込み入った話ができる環境がありませんでした。

そこで、2023年6月からグリ下から徒歩5分の場所に、若者が安心して利用でき、主体的に活動できる居場所として「ユースセンター」をつくりました。


ユースセンターには3つの機能があります。


①エネルギーをためられる

ごはんを食べたり、仮眠を取ったり、ゆっくりすることができる場所です。ゲーム、演奏、漫画を読むなどそれぞれの方法でエネルギーをためられる安全な場をつくります。


②自分の意見が尊重され、主体的に活動ができる場所

自分の状態や気持ち、権利が尊重されることを大切にしています。例えば食事を食べるか、食べないかなども利用者本人が決められるようにしています。


③これからについて一緒に考えてくれる人とつながる

スタッフが常駐し、生活や仕事のことなどを相談ができます。

行政や病院、専門機関へ一緒に同行することもあります。

これまでの事業成果

これまでの活動実績

・開所回数:94回

・利用人数:延べ5,065人

・食事提供数:延べ4,189食

その他の事業