フリー・ザ・チルドレン・ジャパン

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  • local_offer国際協力
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フリー・ザ・チルドレン・ジャパンは1995年に当時12歳のカナダのクレイグ少年によって貧困や搾取から子どもを解放することを目的に設立された「Free The Children」を母体に1999年から日本で活動を始めたNPOです。開発途上国での国際協力活動と並行して、日本の子どもや若者が国内外の問題に取組み、変化を起こ​す活動家になるようエンパワーしています。現在、1,000人近い日本の子どもや大学生など若者がメンバーとなって活動しています。​

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フィリピン 視覚障害者支援プログラム

事業の目的

Syncableから本事業にご寄付いただく場合は、決済ページの「団体へのメッセージ」欄に必ずその旨ご記載ください。


【フィリピン視覚障害学生支援プログラム】


初等教育への平均就学率が96%に達しているフィリピンですが、 視覚障害児の初等教育就学率はいまだに5パーセント未満に過ぎません。

また、WHO(世界保健機関)が途上国における障害者の割合を約15%と発表している一方、フィリピン国家統計局が把握している障害者の割合はわずか1.57%です。

多くの障害者が出生届けも出されないまま、社会に出ることもその存在を知られること もないまま暮らしています。


障害者の中でもとくに車いす利用者と視覚障害者の社会参加率が低く、視覚に障害のある人で学校や教会・支援団体など何らかの団体に属している人は、首都圏でもわずか48パーセント、地方では20パーセントを下回るという調査結果があります。

何かしらの団体に属している人でも、その外出回数は月に4回と少なく、毎日学 校に通ったり通勤する状況には程遠いのです。何も団体に属さず、 外出する機会も与えられていない半数以上の者に関しては、もはや視覚障害者どうしでも状況が分かりません。


未就学の視覚障害者に届く活動をしなければいけない、障害者の社会参加率を改善したい、と現地の視覚障害団体はみな思っているのですが、とにかく統計に表れてこない人々を探し出すことは困難で、 未就学視覚障害児への教育普及はあまり進んでいません。


そこで、すでに学校に通っている視覚障害児童・生徒たちが、退学しなくて済むようにサポートすることならできるはずだと思い、この事業を実施することにしました。


点字の読み書きや数学などの教科科目はもちろんですが、盲学校では白杖を使って外を単独で歩く方法や、調理や掃除・スポーツをする方法、その他日常生活での様々な工夫を学びました。コップに適量の飲み物を注ぐ方法、洋服の前後の見分け方、刃物の安全な使い 方、一人で買い物する方法など、障害者にとって、学校では学問知識だけではなく、生きる術、生活スキルの全てを学びます。

ほとんどの家族にとって、障害のある子どもを持つのは初めてなので、親たちはどう育てたらいいのか、 どう教育したらいいのか不安に思っています。

障害のある自分の子には何もできない、将来の可能性がないと考えてしまっている親も います。

だからこそ、障害者への教育方法を心得た職員と出会って いるか否か、学校教育を受けているか否かで障害者の人生の選択肢 、社会参加の幅は大きく変わってくるのです。


【フィリピン視覚障害マッサージ師起業・再就職支援プログラム】


フィリピンでは、視覚に障害のある子どもたちが質の良い教育を受けられるような学校・盲学校が少ないこと、安全に通学できるような環境が整っていないこと、経済的理由で通学をあきらめざるを得ない家庭が多いことなど様々な理由により、障害者の教育を受ける権利が守られていない状況にあります。

 

十分な教育を受けられないフィリピンの視覚障害者にとって、安定した収入を得られる仕事に就くことは難しく、職業の選択肢があまりないという現実があります。

そのため、視覚障害者のほとんどがマッサージ(按摩)師の仕事に就き、

1日10米ドル(1,000円)程度の収入で生計を維持していました。


しかし、フィリピンでも新型コロナウイルスの感染が拡大しており、フィリピン政府による厳しい感染防止対策・ロックダウン(外出制限)の措置が未だ続いています。

フィリピン政府の新型コロナウイルス対策は日本よりもはるかに厳しく、3~5月にフィリピン国内でロックダウンが行われていた間、障害者や高齢者などへの厳しい外出制限により、視覚障害のマッサージ師は仕事ができない状態となりました。

 

6月に入ると、フィリピン国内のロックダウンは一部緩和されましたが、

ソーシャル・ディスタンス確保などの感染対策をした上での営業再開が困難だったり、

患者側が感染拡大を恐れる「受診控え」で客足が戻らなかったりしたため、

収入を得られない状態が続きました。

そこに、8月の再ロックダウンで追い討ちがかかってしまいました。


視覚障害の、6,000人以上のマッサージ師の人たちは半年近く収入源を絶たれ、

貯金を切り崩して家族を養い、家計を維持しようと持ちこたえていますが、

貯えが底を突くのはもはや時間の問題になっています。

 

フィリピン政府や民間組織からの食糧や資金の支援もありますが、それらも十分ではなく、貯金が底を突いて廃業に追い込まれたり、物乞いをして家族や子どもの飢えをしのごうとしている人が日々増えつつあるのです。


現地から「飢餓が現実になる恐怖が日々募っていく」という切実なメッセージも届いています。

 

そこで、フリー・ザ・チルドレン・ジャパンでは、パートナー団体である

現地のフィリピン盲人連合(Philippine Blind Union、略称:PBU)、視覚障害者ITセンター

(Adaptive Technology for Rehabilitation, Integration and Empowerment of the visually Impaired、略称:ATRIEV)

と協働し、これまで支援の手が行き届いていなかった35歳以上(子育て世代)の

視覚障害のあるマッサージ師100人に、パソコンと経営スキルの短期研修を行い、

起業・再就職して収入源を再確保するまでのサポートを行います。

これまでの活動

【クラウドファンディング:障害者の可能性を閉ざさない 

フィリピンたった1つの盲学校の挑戦】


期間:2016年11月17日~2017年2月15日

https://readyfor.jp/projects/ftcj_phspd

https://ftcj.org/archives/4847

目標:800万円


築約50年を迎えるフィリピン国立盲学校の学生寮の断熱・冷房設置などの改修・修繕工事と、

盲学校で使用する点字プリンタ、画面読み上げソフト「JAWS」(http://www.extra.co.jp/jaws/)の寄贈のための資金調達として実施。

支援総額は目標の約125%となる999.5万円に達し、同年の「Readyfor賞」も受賞。


※上記プロジェクトページでは、「スクールバスの買い替え」となっていますが、

プロジェクト途中でフィリピン国内情勢の変化などの諸事情により、備品購入という形に変更致しました。

詳細な経緯につきましてはhttps://ftcj.org/archives/4842をご覧ください。


【クラウドファンディング:障害者に再就職のチャンスを!

コロナ禍で職を失った仲間を救いたい】


期間:2020年9月1日~12日

https://syncable.biz/campaign/1218/

https://ftcj.org/archives/18746

目標:200万円


コロナ禍で仕事・収入源を失った、フィリピンの視覚障害マッサージ師の人達が、起業・再就職して新たな収入源を確保できるようになるための

パソコン・ビジネス研修や再就業支援に向けた資金調達。

Syncable上では41.5%と表示されているが、当団体への直接寄付など、Syncable以外からの寄付を合わせ、目標を3倍近く上回る形で達成。

これまでの事業成果

【フィリピン視覚障害学生支援プログラム】


(当団体2017年度事業報告書より抜粋)

https://ftcj.org/wp/wp-content/themes/ftcj-child/images/aboutus/m-materials/2017report.pdf

2016年11~2017年2月にReadyforにて資金調達、フィリピン・マニラにある国立盲学校寮の修繕工事を開始及び点字プリンター ・読み上げソフトを購入。

受益者数:フィリピン国立盲学校の生徒150人



【フィリピン視覚障害マッサージ師起業・再就職支援プログラム】


(2021年初夏頃記載予定)