国籍を問わず朝鮮半島にルーツを持つ青年たちが、互いにエンパワメントをおこないながら、様々な社会発信や交流活動を行っています。
学校で在日コリアンについて学ぶ機会が無く、インターネットやメディアでの偏見やヘイトスピーチが依然として残る現状において、在日コリアンがいかに渡日し、戦後を生き抜き、いまの在日コリアン青年の世代につながっているのかの歴史を社会に発信する。そのために、若い世代にも手に取ってもらえるような、わかりやすく学ぶためのガイドブックを出版する。
およそ3年にわたって、在日コリアンの集住地域や戦争跡地を巡るフィールドワークや、在日一世二世への聞き取り調査、家族写真などの資料収集をおこない、当会のプロジェクトチームを中心に原稿を執筆しました。
写真や地図を多様し、当会に所属する在日コリアン青年(3世や4世)が執筆したコラムや、在日100年通史、歴史キーワード解説なども盛り込みました。
また、歴史や教育の専門家から査定を受け、地域の活動家の方々などからアドバイスをもらいながら、原稿の編集をおこないました。
各種イベントや講演の機会を活かし、草の根的な手売り販売を展開した結果、年度末までに250冊以上手に買っていただくことができました。神戸新聞でも大きく掲載していただきました。
学校教員や、市民活動家、大学生などを中心に読んでいただいています。現在は図書館、書店、インターネット販売含めて1000部が棚卸されています。
今後もKEY活動理念を体現する一つの成果として、地道に販売を続けていきます。また、若い世代が手に取ってもらうための工夫、教育現場での活用を促すための仕掛けづくりを続けていきます。