虐待や育児放棄などで親と暮らせない子どもの養育をしています。 若者の社会的自立をサポートする活動を行なっています。 ●ファミリーホーム(小規模住居型児童養育事業) さまざまな理由により保護された0歳〜18歳の深い心の傷を抱えた子どもたちを受け入れ、心のケアをしながら共に生活しています。 ●ドルフィンプレイ御蔵島 御蔵島での非日常体験を通して精神的な成長のサポートを行います。 ●自立支援 施設を退所した後の自立をするためのサポート
児童養護施設やファミリーホーム、自立援助ホームなどで生活している、またはそれらを退所した子どもたちを対象に、生活の立て直しや就労・進学を支援しています。
「社会的養護」の下にいる子どもたちは、中学高校卒業(中退含む)を機に施設を退所しなければなりません。
そして、子どもたちは働いて自立することを求められます。
保証人や相談できる大人の不在、虐待のトラウマや対人不安など多くの問題を抱えた状態のまま自立を余儀なくされるのです。
信頼できる大人の支えがないまま10代のうちに自立するということは、時に大きな困難を伴います。
(事例1)Aさん
児童養護施設を退所後、アルバイトで生活をつないでいましたが、体調を崩しシフトに入れないことから収入が激減。家賃の支払いが精一杯で、食べ物を買うお金もなくなり、益々体調を崩して退職。SOSの連絡が入り部屋に急行すると、追い込まれた状況の中にも関わらず、Aが中学生の頃参加した御蔵島のプログラムのアルバム写真を大事そうに見せてくれる。彼女の今後の長い人生を見据え、社会で生きていくための基盤となる人間関係を再構築させることを最優先事項と考え、彼女の心の奥にある大切な場所である御蔵島で、就労と生活のサポートを行う計画を立てる。まずは、島の暮らしで必要となる普通自動車の免許取得を支援。その後、島の方と綿密なサポート計画を練る。Aは島に渡り、島の色々な方々から声をかけてもらい大切にされながら懸命に働き、島での人間関係を構築。6年間の御蔵島での生活を経て、現在は神奈川県内で生活しています。
(事例2)Bさん
児童養護施設退所後、就職した職場と合わず退職。連絡が取れなくなっていた為スタッフが自宅を訪問すると、ライフラインが止まった状態で生活していました。滞納していた家賃やライフライン、税金への対応、新たな住居と就労を支援者と共にサポートしました。現在は支援者の会社で、自動車免許の取得や仕事のやり方の指導など、一から生活の立て直しを図っており、引き続き自立のためのサポートを行っています。
(事例3)Cさん
児童養護施設退所後、就職し数年間まじめに働いていましたが、職場でトラブルを起こし退職。生活全般の立て直しが必要な状態だったため、支援者が経営している会社を当たり、住居と就労をサポートしました。詐欺被害に遭い借金を抱えて自己破産しようとしていたため、安易な自己破産は避けるよう説得。専門家と債務整理を行い、現在は支援者の会社で仕事に就き、生活の立て直しを図っており、引き続き自立のサポートを行っています。