不登校、行き渋り、発達障がい、自律神経不調、貧困、家庭機能不全状況での心的不調、などの困りを持つ児童の支援を行う特定非営利活動法人です。学校外で安心して、人との関り方スキル、社会性スキル、知識スキルをゆるやかに育むことができるような指導方をしています。
不登校、行き渋り、発達障がい、自律神経不調、貧困や家庭機能不全による心的不調の困りを持つ児童が、大人になって困らないように、人関り、社会性、知識、自己受容をゆるやかに育む指導方をしています。
個人の事情に応じたスキルアップ支援と小グループでの人かかわりスキルアップ支援の両方を考えていますので、毎日のスケジュールは個別支援時間、集団練習時間、自由時間などを分けて過ごすようにしています。
特になんらかの事情により不登校、または行けていても学校がつらい児童の集いですので、心的ケアーも考慮しながらの支援が根幹です。
同時に社会に出るためのスキルは児童にとって絶対に必要なことでもありますので、ある程度は鍛える、認識させる、取り組ませると言うような指導も必要です。
それらを考えながら、協調している医療、学校、行政担当とケース認知を進めながら支援をしています。
主なスキルアップ期待は「知識応用、社会性、人かかわり、教科学習、体調管理、グループ協調」となります。
これらを「手を変え品を変え」ではないですが、個々の事情とかみ合わせての支援となっています。
生徒の所属学校では当スクールのいろいろな意味での学習を認められており、全員出席扱いになっています。
不登校になる子、学校がつらくなる子の多くには事情があります。それを専門的な言葉を使わないで説明するならば・・・
「平凡?普通?の人には甘えにしか見えないと誤解されやすい困りを持っている」ことです。
その原因は軽度発達障がい、そこまで診断名はつかないが認知や行動に凸凹があるボーダー気質、思春期の自律神経不調や〇〇恐怖、貧困や家庭機能不全にあって児が不安症気味になっているなどなど、いろいろ考えられます。
本当は原因も困りの仕組みも厳密には違いますが、この説明書きでは、集団や人関わりでの困りの状態が
皆似ているので、あえてひとくくりに書いています。
また、この子達には、困りの多さもあるけど逆に「興味のあることへの集中度や研究心は高レベル」「良い意味での発想ユニーク、物の見方のセンス」「納得した上での正義性や正確性、深い探求を好む性格」「本当は人好きでお人よし」などは、平均的な一般の子よりも光るものがある場合も多いです。
だから、それら生かすためにも、甘えやわがままと誤解されることを減らすスキルも養っておきたいと言うことになるわけです。
一番上に書いたこと。一般に甘えとかわがままに誤解される困りですが。
実は「その子は言動や意識の95パーセントは誤解など持たれない部分です。つまり一般的です。だが、ほんの5パーセント相当部分が言動や考えに凸凹(短所的な表現をすると・・極端な感じ、短絡すぎる感じ、潔癖すぎる感じ、複合要素が把握できない感じ)があり、当人にしかわからない、周りに誤解されやすい困りなのです。場合によっては当人にも分かっていないケースもあります。
一般人は「仮に5パーセントくらい他者と違う面があっても、95パーセントの方でそこをカバーして困りの無い人関わりや協調をするのが人間だ」と言う、社会道徳?を意識下に持っているので、この子たちが甘えているように誤解しやすいのです。
でも、不登校になりやすい状態の子、行けてもつらい子などの特徴として・・実はこの5パーセントが、にわかに理解しがたいほどに他の95パーセントの一般的な協調や適当な所作スキルを台無しにしてしまう作用をしてしまうんです。特に常識ありきの学校、集団生活、社会生活でその5パーセント部分での言動が「周囲の和や心まで乱すことになるので」問題視されやすいわけです。
分かりにくいかもしれませんが「本当は障がいと呼ぶべき数量でない5パーセントの特異(自閉や心的不安も含む)部分」なのに。常識人社会の中で無防備に行動すると、あたかもその子のスキルや心の4割5割が尋常でないように誤解されやすいんです。
これが発達障がいや自律神経不調、家庭環境不全などによる心的不安の困りです。
実際に原因はいろいろですが、この子達学校などで「空気が読めない、協調性がない、人に気を遣わない、必要なホウレンソウがない、謝れないなどなど、そんなイメージで見えるので、いじめや阻害も受けやすい」です。重複しますが、本当は児の中の5パーセントくらいが他者と少し違うだけでもこうなるんです。
これは95と5に大きな差があるからこそ、困っていることを周りが理解してあげることも必然ですが、本人や家族もそこを自己認知していかないと大人になってから大変です。
それで、学童期からそこをゆるゆると受容させながら、いろいろな社会性、工夫力を上げて行かせたいと考えての私たちの活動になっています。
最近は少しづつ、これらの児童の困りが分かるようになってきて、行政レベルでは一般学校でない形の情緒支援学校なども出来ていますが、残念ながら数が少ない、さらに残念なのはそれらは子どもを学校に戻す機関になっているケースも多い。それで、困っている子としては安心の学習場になっていないのが実情です。
それで私たちのような場も必要となっている状況です。
でも、法律では「学校以外の学び場を保証されていてフリースクールもそれに該当する」ことになっているからこそ、出席扱いではなるものの、経費、費用についてはすべてスクール側で負担です。これに生徒の保護者さんから毎月会費をいただくことで賄うのですが、残念ながら赤字が続いています。
それでも少しづつは応援して下さる方も増えているので(これで9年目)なんとか踏ん張っています。
大変、長い説明になってしまいましたが。
この「ほとんど普通の子」だからこそ、つらい現実に直面している課題があるわけです。
お読みいただいた皆さんにも解決策を一緒に考えていただけると嬉しいと考えています。