あなたの寄付で子どもが「関係性の貧困」から救われます。
子どものための10分(~10minutes for children~)を作ってあげませんか? 栄養のあるごはんが家に用意されていない子ども。 家族が働いていて夜遅くまでひとりで過ごしている子ども。 気付かれることなくひそんでいるのは「関係性の貧困」です。 HOMEステーションは地域の中に、あたたかい繋がりと安心を感じられる居場所を創り出しています。 【パナソニック教育財団 2020年度 子どもたちの“こころを育む活動” 奨励賞】を受賞
10minutes for children=子どものために使う10分間 子どもが自分のためだけの10分間を大人から受け取る経験の積み重ね そんな子どもの自己肯定感が育まれる場所を社会に作り出したい!
実は、平野宮町みんな食堂がある平野区は、経済的な理由で子どもを就学させることが困難な家庭に支給される「就学援助」を受ける世帯数が大阪市のなかで最も多い区です。
その数は、よくニュースなどで取り上げられる西成区と比べて、小学校では2倍以上、中学校では3倍以上にもなります。
この事実だけでも、今の子どもが抱えている困難さが、いかに世間から見えづらくなっているのかが分かります。
平野宮町みんな食堂にも、さまざまな子どもたちが訪れます。
しかし、みんなの姿を見ていると、ぱっと見ただけでは問題を抱えているように見えません。
例えば…
実年齢よりも小さな男の子
朝寝坊をしたから「学校を休んだ」と話す中学生
店を閉めた後も、なかなか家に帰ろうとしない女の子
あの子たちの背景には、どんな現状があるのでしょうか?
栄養のあるごはんが家に用意されていなかったり。
家族が働いていて夜遅くまでひとりで過ごしていたり。
仕事で疲れた親に気をつかって起こさないように朝から静かに家を出たり。
そこには、お金がない「経済的な貧困」とは異なる「関係性の貧困」が、ひそんでいたのです。
そして、子どもの家族も、周囲の目を気にして支援を求められなかったり、頼れる親戚や近所付き合いがなかったり、そのような状況が子どもと自身のつらさを招くという自覚がなかったり。
「関係性の貧困」は、子どもが安心して通える「居場所」があって、そこで紡がれる「関係性」があって、はじめて周囲が気付くことができるものです。
私たちは、このような状況にある子どもの言葉に耳を傾けたり、気持ちを受けとめたり、子どもが自分という存在を肯定できる居場所の運営をしています。
「関係性の貧困」に気づかず放っておいてしまうと、どんなことが起こってしまうのでしょうか?
自己肯定感が育まれない状況にある子どもは、早寝早起き、栄養バランスの取れた朝昼晩の食事といった整った生活ができなくなってしまったり、勉強の意欲が低くなってしまったり、健康なココロとカラダで未来を切り開いていく力が失われてしまいます。
そして、「関係性の貧困」の放置は、子どもの成長に影響するだけでなく、日本社会の将来も閉ざしてしまう恐れがあります。
たとえば、「関係性の貧困」を放置することで、未来を切り開いていく力が失われた子どもの進学率や中退率を今のまましていると、子どもたちが将来稼ぐお金は合計で2.9兆円も減ってしまい、国の負担は1.1兆円も大きくなってしまうというデータがあります。(子どもの貧困の社会的損失推計ー日本財団)
つまり、子どもの貧困を放っておくと「社会的損失」につながるのです。
子どもが未来を切り開いていく力を得るうえで、自己肯定感が大きく関係すると言われています。
この社会の大人一人ひとりが、子どもの話を聴き、子どもの心に寄り添う時間を毎日10分つくることで社会の未来が変わります。
しかし、現実には多くの大人が毎日の生活に追われてしまい、子どもと過ごす余裕を失っているのが今の社会の現状です。
もはや「関係性の貧困」がもたらす社会的損失は、各家庭だけに解決の努力を押し付けてよい問題ではありません。
だからこそ私たちは、「持続可能」な社会のために、未来を変えるために、子どもが自分という存在を肯定できる居場所が地域に必要との想いから活動しています。