JIFPROは、森林の豊かな恵みを未来にわたって持続させるため、「緑の地球」づくりを提唱しています。 この目標に向かって、JIFPROは次の5つを柱に、様々な活動を行います。 ●調査研究 ●植林活動 ●人材育成 ●NGO支援 ●出版物の発行
木を植えることは、未来をつくることだ。
水を蓄え、供給する。さまざまな命を育み、人びとに恵みと生活の糧を与える。
二酸化炭素を吸収して、地球温暖化を緩和する。
はるかな昔から、森林はわたしたちにとって欠かせない存在です。しかし、いま世界の森林は深刻なスピードで減少し、1年間に約520万haの森林が失われていると言われています。これは日本の国土の約14%、四国と九州が丸ごとなくなってしまう規模にあたります。
JIFPROは、豊かな森林とその資源を次の世代に引き継いでいくために活動しています。
森林の恩恵は、食糧・燃料・建築資材といった経済的なものばかりでなく、水源涵養機能のような森林サービスや、信仰の対象といった文化的な側面など多岐にわたり、森林を利用して生活する森林周辺地域にとどまらず、私たち先進国にももたらされています。
一方で、森林に暮らす地域住民の生活は安定したものでないことも多く、生活のために過剰な伐採や開発を行ってしまうという現実もあります。また、多くの途上国では、森林が、農地や放牧地などその他の土地へと開発されています。
かつて森林だった土地が過剰な農地開発・鉱山開発などによって荒廃し、放棄されている。
山火事などの自然災害によって森林が荒廃し、草地となっている。
強い酸性土壌や乾燥といった厳しい条件のため、手つかずになっている。
荒廃地の増加は生物多様性の喪失、気候変動への影響、災害発生など様々なリスクを孕んでおり、未利用のまま残されているこうした荒廃地への植林活動が求めています。
途上国における森林減少・劣化の要因のひとつには、森林がもつ経済的な価値の低さがあると考えられています。生活のため、より高い収益が見込まれる土地利用に転換されているのです。
JIFPROは、森林の経済的な価値を高めることによって、持続的な森林利用や森林保全、さらに地域住民の生活に利益をもたらすことを目指して、森林保全とビジネスをつなぐ活動をしています。
関連サイト:途上国森林ビジネスデータベース BFPRO
気候や土壌の面で環境条件の厳しい土地や開発後放棄された荒廃地での植林・森林再生の活動は、各地で試みられている一方で、大きな困難を伴っているのが現状です。せっかく木を植えても、それが森林にまで育たないことが多いのです。
荒廃地での植林・森林再生には、適切な樹種の選択に始まり、それぞれの環境に適した方法を模索しながら活動することが求められます。
JIFPROは、途上国地域での植林・森林再生に関する従来技術の整理・体系化、および新しい技術の確立を目指して活動しています。
関連サイト:森林再生テクニカルノート TPPs