未就学児向けの参加型クラシックプログラムを通して、音楽で子どもの心と感性を育てる活動をしています。
私たちNPO法人みんなのことばは、心と感性が育つ一番大切な時期である小学校入学前の子どもたちにとって、生演奏に触れる体験が当たりまえの文化を目指して活動しています。
「子どもたちにこそ、"本物の体験"を。」
子どもの感性は、6歳までに80%以上成長します。
"本物の体験"が子どもの豊かな心を育てる。これは、多くの人に認識されています。
しかし大切なことだと知られているにも関わらず、子どもたちにとって"本物の体験"の機会は不十分です。
文部科学省による「文化芸術の振興に関する基本的な方針」(平成27年)では、本物の文化芸術に触れることは、"豊かな感性や創造性、コミュニケーション能力を育む"としており、"全ての子供や若者が,学校や地域において機会を充実する"ことを掲げています。
また、「文化芸術による子供の育成事業」として年間51億円の予算がとられていますが、その対象は小学生以上。一番大切な6歳までの未就学児は、対象となっていません。
そこで、私たちは心と感性が育つ一番大切な時期である未就学児を対象に、発達に合わせて開発した参加型のクラシックプログラムを幼稚園や保育園、親子イベントなどで、1人でも多くの子どもたちへ"本物の体験"を届ける活動をしています。
6歳までの幼い子どもたちの集中力は、とても深く、とても短いのが特徴です。
そのため、通常のクラシックコンサートでは、子どもの興味を惹きつけ、心や感性を育てるのには適しません。(ほとんどのクラシックコンサートは、未就学児入場不可になっています。)
また、せっかく子どもがクラシックコンサートの体験をしても、静かに聴けなかったり、飽きてしまって「やっぱりうちの子には早すぎた」という経験をした大人も少なくありません。
しかし、クラシックが子どもたちに「早すぎる」ということは、絶対にありません。
私たちは、未就学の子どもたちだからこそ届けたい、子どものための参加型クラシックプログラムをつくりました。
「静かに聴きましょう」というお約束は、ありません。
6歳までの子どもたちの反応は、「表現」です。
モーツァルトでも、ブラームスでも、自然と体が動いたり、手を叩いたり、くすぐったい気持ちになって笑いが止まらなくなったり。そんな子どもたちの「表現」をいかに引き出すか。それをプロの音楽家(音楽家としてはもちろん、子どもにクラシックを届けるエンターテイナーとしてもプロなのです!)とともに、心を込めて活動しています。
子どもたちにこそ、"本物の体験"を。
私たちだからこそできる参加型のクラシックプログラムをスタートとして、子どもたちにとって生演奏が「あたりまえ」の文化を創っていきます。