乗馬療育だけではなく馬の可能性を活かした事業を展開し、障がいの有無・年齢・性別を問わず、あらゆる人が活躍し、笑顔でいることができる機会と居場所づくりを通し、人と人が笑い合える未来を目指します。

乗馬療育とは、何らかのサポートが必要な子どもから高齢者まで幅広い方々に、馬に乗るだけではなく、ふれあいや馬車など馬に関わる活動を通し、楽しみながら能力の向上や社会参加を促すことを目的としたアニマルセラピーの一つです。
馬はアニマルセラピーの中でも「乗れる」ことが他の動物と異なり、癒しだけではなく姿勢が良くなるなど様々な効果が得られています。


浦河町では1998年から開始した障がい児・者を対象とした療育としての乗馬活動、2006年から開始した高齢者の介護予防としての乗馬療育と町民の心身の向上や生きがいづくりに長く寄与してきました。

より効果的なサービスの提供のため専門機関と連携した研究活動を継続しており、実際に馬の効果をデータ化することにも挑戦しています。
うつ傾向の改善やストレスの軽減などの精神的な効果だけではなく、姿勢が良くなることや麻痺がある方の歩き方が改善するなど、身体的にも効果が認められています。
また、引きこもりがちな高齢者の外出する意欲を引き出すなどの社会的な効果も現れています。

浦河町では、当初から町内の社会福祉法人が乗馬療育を行ってきましたが、2015年の3月で事業縮小を余儀なくされたため、同年4月からは滋賀県栗東市に本部を置く一般財団法人ホースコミュニティに浦河町の乗馬療育事業が委託されました。
一般財団法人ホースコミュニティの意向として、今後は地域に根差した団体による乗馬療育事業の展開を望んでおり、町内からも安定した乗馬療育の提供を希望する声も多く上がっていることから、NPO法人を設立する運びとなりました。

より多くの方に乗馬療育を知っていただくため、様々な活動を通して馬の魅力を伝えていきたいと考えています。