知的障害のある人が、スポーツを通じていろいろな人と接することで、自立した社会人となり、互いに助け合える「インクルージョン(包み込む)社会」をつくります

知的障害のある人たちを仲間として受け入れられますか？

「おかしい」「こわい」「わからない」…知的障害のある人たちに対する視線は、まだまだ厳しく、仲間として受け入れることに、戸惑いを感じる人は少なくありません。
知的障害のある人たちの人柄、得意・不得意、どんな手助けを必要としているのか。彼らについて理解する機会は、まだまだ十分ではない、というのが日本の現状です。

障害のせいでスポーツができない日本

知的障害のある人たちは、高校を卒業すると、スポーツなどで体を動かす機会が、極端に減ります。スポーツジムやスイミングクラブ、テニススクールなどに、一人で参加することが難しいからです。そのため、肥満傾向に陥りやすく、若くして生活習慣病にかかる割合も、多くなっています。

スポーツは、知的障害への理解を進めます

言葉を交わさなくても、共に体を動かすだけで、いろんな事が伝わる。ルール、マナー、スポーツマンシップ…社会生活でも求められる様々なスキルを学べます。
スポーツは、障害のある人とない人が、共に学び共にわかり合うために、最も適したコミュニケーションツールです。スペシャルオリンピックスは、スポーツを通じて、だれもが安心して暮らせる社会づくりを目指しています。

彼らの健康のために、「あたりまえ」を楽しむために

知的障害のある人たちも、働きたい、遊びたい、健康でいたいと思っています。仲間をたくさん作り、いろんな「あたりまえ」を一緒に経験したいのです。
スペシャルオリンピックスは、そうした人たちの手助けをします。ほんの小さなサポートがあるだけで、私たちがあたりまえに行っている日常生活のアレコレを、彼らも同じように楽しんだり体験したりできるからです。