あなたの寄付で日本語がわからず、ひとりぼっちの子どもたちに専門家による日本語教育機会が提供されます。
YSCグローバル・スクールはNPO法人青少年自立援助センターが運営する、海外にルーツを持つ子ども・若者のための専門支援事業です。6歳から30代まで、30カ国以上にルーツをもつ子ども・若者のための日本語教育、学習支援、自立就労支援、遠隔地教育支援等を行っています。2010年より活動を開始し、これまでに650名以上に専門家による支援機会を提供してきました。
〜多様性が豊かさとなる未来〜 YSCグローバル・スクールが目指すのは、海外にルーツを持つ人々だけでなく、 社会の中の多様な個性が織り成すハーモニーが新たな活力を創出する源泉となる未来です。
YSCグローバル・スクールは、6才から30代までの海外にルーツを持つ子ども・若者たちの多様なニーズに応える学びの場です。
「学校に行くために日本語を学びたい」
「高校進学を目指して入試対策をしたい」
「毎日通える塾がほしい」
「安心できる居場所がほしい」
「日本社会で支えあえる仲間がほしい」
そんな声に応えるため【どんなニーズを持つ子ども・若者でも、必ず学べるコースがあること】を目指し、年間200日間以上、朝9時から夜7時30分までさまざまな学習カリキュラムを用意しています。
また、支援が届かない地域に暮らす子ども達が少なくない中、YSCグローバル・スクールでは2016年秋よりインターネットを活用し、オンライン会議システムを通して全国各地の日本語教育を必要とする子ども達へ
専門家による支援を届けています。
現在、日本の公立学校に在籍していて日本語がわからない子ども達は全国に4万3千人以上。この内、1万人が学校で何の支援も受けていません。
小さな自治体や外国人が少ない地域では、支援の為に特別な予算や人材を用意する事がむずかしいからです。
日本語がわからず、学びたくても学べず、友だちを作ることができずに孤立し、不登校になる子どもも少なくありません。
言葉の壁などから学校の勉強についていく事ができない子どもも多く、海外ルーツの子ども達の高校進学率は70%前後に留まると見られています。
これまでに、私たちは学校でも家庭でも安心して過ごす事ができず、さらに地域でのサポートにもたどり着けないという子どもたちを数多く見てきました。
日本語を学ぶ機会の圧倒的な不足が、子ども達の未来の可能性を奪っている現状をなんとか変えていきたい。そんな思いで活動を続けています。
私たちのスクールに日本語や学習支援機会を求めてやってくる年間100名以上の子どもたちのうち、97%は「今後日本以外の国に暮らすつもりはない」と答えています。
また、年々増加する在留外国人260万人のうち、半数以上(54.6%)が永住・定住など、長期的に日本に滞在可能な在留資格を持っています。
つまり、海外にルーツを持つ子どもたちの多くが、日本国内で基本的な教育を受け日本社会に巣立っていく、日本の子どもたちです。
未来の日本を支える大切な存在を、社会全体であたたかく育むことで、多様な人々がいるからこそ新たな活力が生まれるようなそんな社会の実現に寄与していきたいと思っています。