あなたの寄付で行政の手が届かない”困難”を抱えるこども・若者に適切な医療・保健支援を届けます!
思春期保健相談士、保健師、公認心理師の専門資格をもつスタッフが、兵庫県尼崎市の中高生・10代を対象に「相談窓口」「居場所づくり」「居住支援」を行っています。 行政の手が届かないさまざまな困難を抱えたこども・若者たちに、適切な医療・保健支援を届けています。
中高生の居場所づくり事業では、「アマたまカフェ(Twitterアカウント:@engrab_ama2)」という名称で、月2回、原則、第1・3土曜日(午後1時~5時)に塚口南地域学習館(尼崎市南塚口町2丁目31-26)で活動をしています。中高生が気軽に立ち寄れる遊び場です。
子どもたちとお菓子を食べながら、ボードゲームなどをして楽しんでいます。学習支援も行います。
対象は、尼崎市立大成中学校の生徒を中心に、近隣の尼崎市立立花中学校・塚口中学校、尼崎市立尼崎高等学校・尼崎双星高等学校、兵庫県立尼崎北高等学校、兵庫県立尼崎小田高校、及び園田学園中学校・高等学校の生徒です。
令和4年6月からは、常設型の居場所「かくれ家YokA」を始めました。
中高生は自分の悩みを言語化することが難しい子も多く、困りごとを悩みと自覚せず耐えている子もいます。私たちは、遊び場という楽しい場所での出会いをきっかけに中高生とつながり、たわいない会話から困りごとを探ってサポートします。また、いつか悩みができた時に相談できる大人がいるという環境づくりをしています。
私たちは、中高生が家庭と学校以外の場所で、信頼できる大人と出会える居場所づくりに取り組んでいます。中高生が抱えるさまざまな悩みは、親や先生に相談しにくい内容もたくさんあります。相談できる大人がいないという理由で孤立し困難が深まっていくことがないように、相談できる大人がひとつでも増えることを目指しています。
私たちは活動を通じて、不登校の中学生に出会います。ある子はクラスメイトたちとの交流がしんどくて不登校を選びました。しかし、誰とも関わらず社会を拒絶したいわけではありません。私たちは、その子の気持ちを尊重し、個の空間とゆるいつながりを提供し信頼関係を築きました。その子は安心できる環境のなかで、いまでは夏祭りやハロウィンなど季節のイベントを仲間たちと楽しんでいます。
私たちは活動を通じて、貧困の高校生に出会います。ある子は貧困を理由に友だちと過ごす学校の食堂や売店、登下校時のコンビニで買い食いをすることができません。友だちと過ごすとき、ひとりだけ同じ食べ物飲み物を共有できないことはすごく悲しく虚しくみじめな気持ちになります。私たちは、中高生の居場所で食べ物飲み物を無料で提供しています。誰もが無料で利用できるので、その子は劣等感を感じることなく友だちと流行りの飲み物を一緒に飲み、感想を言い合って楽しんでいます。
アマたまカフェは、
令和元年度:9月から事業開始。月2回計14回実施。
令和2年度:月2回計19回実施。参加人数(延べ)はボランティア72人、中高生53人
令和3年度:月2回計23回実施。参加人数(延べ)はボランティア183人、中高生196人
かくれ家YokAは、
令和4年度:6月から事業開始。週4日実施。10月末時点で、参加人数(延べ)はボランティア177人、中高生222人
大人もこどもも自分らしく過ごせる居場所として多くの笑顔が生まれています。つながりを通じて、こどもの家族関係の調整や食事の提供や居住支援など、こどもたちの生きることを支えるお手伝いもさせていただくことができました。
”つながる”ことは本当に重要なことだと改めて実感しています。