あなたの寄付で外国出身の親子が安心して日本で生活することができるようになります
主に横浜市北部地域在住の子育て中の外国人家族とともに、多文化親子交流会や子育て情報支援事業を実施。特に日本語の壁や文化的な違いから分断されがちな外国人主婦の社会参加を促しながら、多種多様な人たちが個性を発揮できるまちづくりに取り組んでいます。
誰もが個性と潜在能力を活かせる社会 A society where anyone can maximize their uniqueness to fulfill their potential.
◎外国人主婦の孤独な育児の解消と社会参加の促進
横浜市の外国人人口総数は令和 4 年 5 月末現在、101,687 人です。市内で最も外国人の多い中区の外国人数は 15,670 人。私たちが活動拠点とする横浜市北部地域は都筑区 (3,553 人)、青葉区(4,538 人)と、数は多くありません。外国人数は少ないですが、北部地域の外国人家族が抱えている課題はあります。海外赴任で日本に滞在する人の転出入が多く、多国籍で地域に分散して外国人が生活しているため、コミュニティが醸成されにくく、地域の人と接点を持つ機会を意図的につくらないと孤独な育児に陥りやすくなります。
在日歴が浅く日本語が苦手な外国出身の家族は、*言葉の壁や文化的な習慣 の違いによるストレスを抱えながら、育児をしている人が少なくありません。特に日本語能力やビザの関係で就労できない外国出身の主婦は、地域から分断され、孤独な育児と社会環境の変化によるストレスから、うつ気味になる人もいます。
*言葉の壁:令和元年度『横浜市外国人 意識調査報告書』によると、困りごとの第一位は「日本語の不自由さ」と回答。
また、配偶者のどちらかが日本人の国際結婚と違って、夫婦がともに外国出身の場合は、困り感の度合いは増します。あるインド人夫婦は、日本では幼稚園の入園募集が入園する前年度の秋に行われることを知らずにいたため、子どもを幼稚園へ通園させることができませんでした。その後、片言の日本語でいくつかの幼稚園へ電話で問い合わせてみたものの手応えがなく、日本人のママ友のサポートによって、辛うじて編入できる幼稚園を見つけ出すことができました。言葉だけではなく文化的な壁もあるため、私たちは外国出身者が地域と接点を持ち、地域で子育てをすることが大切だと考えています。
◎外国人「支援」で大切にしていること
私たちは、マイノリティだからと外国出身者を支援の対象としてみるのではなく、ともに地域をつくるパートナーと考えて
外国出身者の潜在能力と個性を活かしながら下記の事業に取り組み、特に外国出身の母親の社会参加を促しています。
①未就学児と母親向けの多文化親子交流会や週末に家族で参加するコミュニティイベントの実施
②外国人市民を講師とした子ども多文化交流事業の企画運営
③地域の子育て情報を英語とやさしい日本語で発信する子育て情報冊子OYACO(おやこ)の編集出版
これらの事業を通して、外国出身者と課題を共有し、協働のもと地域づくりを進めています。