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「生みやすさ育てやすさ生きやすさを今ここから」をテーマに、助産師が作った法人です。大阪市のひろば型子育て支援施設やオンライン講座、オープンチャットの運営などを行なっています。妊娠期から切れ目なく親子に寄り添う場を、リアルとオンラインで。大阪の子育てをアップデートします
知識・経験が不足する親が孤育てをする社会を、 知恵とつながりが支える「生みやすく育てやすく生きやすい」社会へ。 日本の"うみそだて"をアップデート!
都心の親は地方からの転入が多く、地域や親同士のつながりが不足しています。働くお母さんは育休直前まで忙しく働いているため、さらにこの傾向が強まります。また高齢初産婦や働く高齢者の増加により、実家の家族からも支援を受けにくく、母親だけ、または夫婦だけで育児を始めなければなりません。また家賃が高く、オフィスの多い地域では子育て関連の施設を開設しにくいことも、つながりの不足感に繋がっています。タワーマンションではプライバシーが保たれる一方で、小学校に入るまで同じマンション内に同級生がいることに気づかないことも多いとか。そして新型コロナウィルス感染拡大が、この傾向をさらに強めています。私たちはそんなつながりの不足を解消したいと考えています。
少子化の影響を受け、赤ちゃんに触れたことのない親が増えています。その結果、抱っこをするのもおそるおそる、という状態から育児を始めることになります。その後も赤ちゃんの「ちょっとしたこと」がわからないことから、困難さが積み重なることがあります。私たちは経験を通して、育児について学ぶことが出来る場づくりをしたいと考えています。
働くお母さんは育休直前まで忙しいため、育児について学ぶ暇がありません。産後の入院中は1ヶ月健診までの基本的なお世話の方法を伝えるので精一杯で、病院とのつながりは1ヶ月健診で終わってしまう。その結果インターネット上の知識をなんとかかき集めてがんばりますが、なかには誤った知識を信じて、辛い思いをすることがあります。その一方で、そのようなお母さんはとても知的で、根拠を説明すれば色んな展開をしていく能力を持っています。そんな今のお母さん、お父さんに向けて、根拠に基づいた知識の提供を行いたいと考えています。
新型コロナウィルス感染症流行拡大以前からオンラインでのつながりづくりに着目していました。2020年2月から、代表のオンラインでの妊娠出産育児サポートははじまっています。一番はじめの緊急事態宣言下では、zoomで気軽に集えるおしゃべりの場を、ほぼ日開催したり、両親学級をオンラインで開催したり、オープンチャットで親同士が分かち合いのできる場所を運営して来ました。仕事が忙しいお母さんやお父さん、切迫で外に出られない妊婦さん、海外在住のお母さんやお父さん、新型コロナウィルス感染拡大が落ち着いても、オンラインでのつながりは必要とされ続けると思います。私たちは必要とされる限り、オンラインのつながりの方法を探究したいと考えています。
私たちはオンラインのメリットも知っていますが、リアルの場所の大切さも痛感しています。育児に困難さを感じる理由は「ちょっとしたわからないこと」の積み重ねだったりします。「赤ちゃんってどんな所に寝かせるの」「首のすわった赤ちゃんってどうやって抱くの」「声かけって、お話をするってこと?」「育児ってずっとこんなにしんどいの?」そういったちょっとしたことを、先輩ママのふるまいから「見て、真似ることができる」場所の大切さ。昔は周りにたくさん赤ちゃんがいたから、自然に入って来た情報ですが、今はそうはいきません。私たちはそれを補うリアルの場づくりも大切にしています。
産後うつ発症のリスクが最も高いのは生後すぐ~3ヶ月までの期間と言われています。この一番辛い時に、新しいつながりを作るようなエネルギーは残っていません。この一番辛い時にこそ、つながりの力が必要なのにもかかわらず。だからこそ、私たちは妊娠期からのつながりを大切にしています。
私たちは妊娠出産育児をもっと楽に、楽しくすることで、生みやすさ育てやすさ生きやすさが実現すると考えています。楽に、楽しくするために、次の①〜④を実現したいと考えています。
「知らないことは怖い」ということは人間にとって自然なことです。正しい知識には「これは怖い」だけでなく「ここまでは大丈夫」というポイントが含まれています。妊娠について、お産について、赤ちゃんの扱いについて、知り、経験してもらうことで、「知らないから怖い」を減らしたいと考えています。
病院の助産師、医師、保健師、おばあちゃん、そして最近ではネットの情報やYouTuber、「皆言うことが違う」と混乱するお母さんは多いです。10年前と今とでも産科医療の常識は変わっていますし、授乳法などは流派によってやり方が違うのも事実なのです。そのような時に大切なのは、「色んなやり方があるんだ」と知っていることと、どのやり方が良いか、自分の心身と、赤ちゃんの様子を見て決める姿勢であると伝えたいと考えています。
働く女性の増加により男性の育児参加が重視されて来ています。その一方で男性の産後うつも問題視されています。その背景として、妊娠出産育児において男性が極めて情報弱者になっている現実があります。母子手帳が配布された時から、情報提供は母親がメイン。妊娠出産がどんなものなのか、見当もつかないまま、お母さんと赤ちゃんを迎えるお父さん。おむつ替えも沐浴もお母さんから習うしかなく、一生懸命やってるつもりなのに、どんどん機嫌が悪くなっていく妻に自分の心も沈んでいく、、、育児におけるジェンダー平等は、女性のためだけではないのです。男性であるパパ、そして、おそらく少子化の止まることのない社会全体の課題なのです。明るい未来のために、手を取り合って、育児をする、そんな世界を実現したいと考えています。
人は自分が満たされてはじめて人を満たすことができます。しかし支援者の現実はどうでしょう。学生時代から厳しい教育を受け、沢山ある業務をこなすので精一杯な毎日を過ごす人も多いのではないでしょうか。私たちは支援者こそ、生きやすく、幸せであって欲しいと考えています。自分自身の心身を大切にしながら、生み育てる人に寄り添うためにはどうすれば良いか。私たち自身の課題としても向き合っていきたいと考えています。