カンボジアの貧困地域の子どもたちに、質の高い教育を提供する団体
<ビジョン> 生まれた環境に制約を受けず、誰もが自尊心を持って自分らしく生きられる社会の実現 <ミッション> 世界中の優れた教育を、貧困地域の子どもたちに届け、社会で生きる力を提供すること
一人一人をサポートするグッドラーニングの授業
2018年7月にプノンペンの貧困コミュニティにて、小学生向けにICTを活用した算数教室を始めました。一人一人の理解度に合わせたOne to One 的サポートを実施しています。グッドーラニングの授業では、子どもたちは自分の進度に合ったビデオを選んで、タブレットで視聴し練習問題を解きます。分からなければ先生に質問する。シンプルだけど運営の無駄がなく、One to One的なサポートを可能にする授業です。子どもたちは1回1時間、週2回の授業をとても楽しみにしています。毎回元気に授業に来てくれます。
学校をドロップアウトする貧困地域の子どもたち
カンボジアの子どもの半分は中学校に進学できません。様々な要因が絡んでいるのですが、その一つは圧倒的な公立学校の教育の質の低さです。ポルポト時代に多くの教員が殺害されました。とにかく教員の数を揃えなければということで、自分自身が勉強を理解していない人たちが教育として集められました。その教員から教育を受けて大人になったのが今の教員です。ポルポト時代の負の遺産は、現在も続いています。
ドロップアウトした子どもたちの人生
ドロップアウトした貧困地域の子どもたちは、新興富裕層の華やかな生活を横目に見ながら、ゴミ集め・建設労働者・物売り・性産業従事など、肉体的・精神的に厳しい仕事に従事していき、貧困を抜け出すことができないだけでなく、犯罪に手を染めていくことも少なくありません。確かな統計があるわけではないのですが、昨今、犯罪数が増えているという話をよく耳にします。我々の学校のすぐそばで薬物の売買が行われています。
グッドラーニングの授業が変える子どもたちの将来
算数は子どもたちにとって最も難しい科目の一つです。算数がわかれば学校へ通い続けられる可能性が高くなり、貧困を抜け出せる可能性も高まります。また、今のカンボジアにはエンジニアなどの理系人材が圧倒的に不足しています。算数・数学が理解できれば、将来の可能性を広げることができます。また、日々生活で直面する様々な問題を解決していくための思考の基礎を作るという意味でも算数が極めて重要だと考えています。