あなたの寄付で認知症になっても住み続けられる街づくりを推進します。
Link・マネジメントは、認知症ケア実践者及びそれに係る人が、ネットワークを利用して認知症ケアに必要な知識などの習得、交流・協力・相互理解を図る為の事業を行うことで、高齢者福祉の増進を図り、社会全体の利益の増進に寄与することを目的として活動する団体です。
2020年3月現在、相模原市の認知症サポーターは48,763人となりました。
しかしながら、『認知症になっても安心して暮らせる相模原』が実現できたとは言えません。認知症サポーターが増えても、地域で活動する体制が整っていない実情もあります。
そのような中で、認知症当事者の方やご家族、認知症サポーターが『お互い様』を合い言葉に、顔をあわせてお互いに助け合えるネットワークとして『さがみはら認知症サポーターネットワーク(通称:さがサポ)』を発足しました。
認知症かどうかにかかわらず、お互いに困り事や助けて欲しい事、やってみたい事を気さくに打ち明けられることができて、誰もが『助けられ上手』になるためには、認知症に関する理解者をつくる活動以外に喜びを分かち合える仲間づくりを目指す必要がありました。
そこで、さがサポのパートナー(認知症当事者やご家族、認知症サポーター)が抱く困り事や楽しみとしている事、協力してほしい事を『ウィッシュカード』に綴り、多くのパートナーにお知らせをし、このウィッシュを一緒に叶えたいと思うパートナーとのマッチングを、事務局や世話人がサポートすることによって、パートナー同士のつながりを拡げていく活動を行っております。
若年性認知症で聴覚障害をもつAさんからは、『これまでやってきた野球を、またやりたい』というウィッシュからソフトボールチームが誕生し、全国大会の『Dシリーズ』にも参加させていただいています。
またBさんからは、『認知症と診断されてから友達付き合いが減ってしまい、居酒屋などに普通に行けなくなった。また気軽にお酒を飲みたい。』というウィッシュが挙がり、新年会やバーベキュー等を毎年行っています。
その中でも昨年の冬、当事者のご家族から、『若い頃には国体出場をするほどスキーが得意な当事者男性と一緒にスキーを楽しみませんか』というウィッシュが挙げられ、これに3名のパートナーが自身の子供も連れて参加したいと返答があり、皆で山梨県のゲレンデに出かけました。到着すると、きびきびと準備をして、子供たちに滑走のコツを教えたり、頂上から颯爽と滑り下りて、『いやぁ風が気持ちいいね』と、ブランクを感じさせない指導力とテクニック、そして満面の笑顔を見せてくれました。
その後にご家族からは、『2~3日前からスキー板をチェックしたり、当日も自分で支度をして「よしっ!行くぞ」なんて張り切っていました。普段なかなかできない「好きー」を実現してくれてありがとうございます。』というような微笑ましいコメントをいただくような出来事がありました。
こちらの「一緒にスキーをやりませんか?」というウィッシュは、NHK厚生文化事業団主催の『第3回認知症とともに生きるまち大賞』を『受賞』致しました!
NKH厚生文化事業団
第3回認知症とともに生きるまち大賞についてはこちら
( https://www.npwo.or.jp/info/15995 )
さがサポホームページはこちら
パートナーひとりひとりが抱く『ウィッシュカード』を叶える活動に加えて、認知症になっても誰もが暮らしやすい相模原を感じるためには、どのような働きかけが必要であるかを市民ベースで議論する『街づくりミーティング』を毎月開催しています。
『街づくりミーティング』で話し合った内容から、アルツハイマーデーにおいて啓発活動の一環としてパレードが開催されました!
また、当事者、当事者家族、一般、専門職などがフラットな関係でパートナー同士が気兼ねなく話すことができる場としての『パートナーズ・カフェ』を市内各所で定期的に開催し、さまざまな幅広い分野の方とつながりを生む機会となっています。