やんちゃ寺は、普段叱責や否定の対象になりやすい非行系の中高生が、やんちゃな行動の裏で本来求めている、ありのままの自分に対する肯定感や注目を充電する場として、無料食堂と居場所を運営しています。
生きづらさを抱える中高生の個性を肯定し、ありのままの自分でいられる居場所を運営する すべての人々が互いに個性を長所として認め合い、他の誰かにとって有意義なものだと肯定感を得られる循環の輪をつくる
不登校や引きこもりなど非社会的不適応行動を示す子どもたちの居場所やフリースクールなど
不適応行動を受け止め寄り添う行き場の選択肢は年々増加しているものの、
反社会的不適応行動と呼ばれるいわゆるヤンキー系統の子どもたちの支援は、
行政による矯正・更生指導がほとんどです。
表面的にどのような形で表出していても、根元には、自信のなさや葛藤、不安感や自己肯定感の低さがあり、ありのままを受け止めてもらえる居場所が必要なのはどの子どもも同じです。
■学校以外の居場所の少なさ
北欧やヨーロッパ等福祉の先進国では、生き方や能力を地域の多様な大人から学ぶ場が
豊富に確立されていますが、日本において、子どもたちの所属は家か学校がほとんどです。
親か先生しか人生のモデルがおらず、学校における評価軸で自分が「ダメ」なら
「人生オワリ」といった閉塞感、画一的なレールによる均一化の圧力は、
日本の若者の死因第一位が自殺であるという数字が物語っています。
やんちゃ寺=
『支援や福祉との親和性の低い
ヤンキー系の子どもたちでも行きやすい居場所』
『多様な価値観や生き方を実感出来る
ありのままの自分に肯定感を育む居場所』
やんちゃ寺には、毎日登校し、塾に通い、部活に励んでいる中高生も来ています。
「○○な自分(何らかの問題行動を抱えた自分)」として繋がるのではなく、
いいときも悪いときも、自分に自信があるときでもないときでも、どんなときでも
等身大の自分のまんまで所属できる第二の実家のような空間です。
小学校卒業までは、学童や子ども食堂など、用事がなくても行ける地域の居場所は
用意されているものの、中学校、高校にあがるにつれ、ふらっと立ち寄って過ごせる
自由度の高い居場所はなくなっていきます。
やんちゃ寺は、いつでもどんな自分でも所属することが出来、注目や承認を補填することで
問題行動の予防的・再発防止的役割を担います。
問題を取り上げて支援する場ではなく、対等に一人の人間として尊重された、普段とは異なる
人間関係や体験を通して息抜きの場を提供します。